有田のうつわができるまで

有田の器ができるまで・・・
■有田の器ができるまで・1
●原料の採土 
 佐賀県有田町で、十七世紀はじめに発見された泉山磁石場。現在は発掘は行われておらず記念公園となっていますが、石英・セリサイト(絹雲母)を主成分とする陶石は美しい白色の磁器を生みだし、約四百年ものあいだ有田の陶磁器を支え続けました。現在では採掘場を天草などに移し、製作しています。
原料の採土

■有田の器ができるまで・2
●成形<鋳込み> 
 毎日の暮らしの中で使われる食器は、多くが機械で成形されたものです。そして特にろくろでは難しい形状のやきものには「鋳込み」という手法がとられます。これは石膏型に水気の多い泥状粘土を流し込むもので、石膏に水分を吸い取らせた後、余分な泥を捨て成形します。「袋物」と呼ばれる徳利や土瓶、急須、彫像、薄手の食器など、ろくろでは成形できにくい形状のものはこの方法でつくられます。
成形<鋳込み>

■有田の器ができるまで・3
●成形<ろくろ> 
 成形は磁器も陶器も同じ手法で行われますが、中でももっともポピュラーな手づくりの成形方法が「ろくろ」です。これは円盤の上に土を置き、盤の回転を利用して土を引き上げ、成形するものです。盤をまわしながら各種のヘラやコテを使って形を整え、トンボを用いて器の大きさを確認します。手で回転させる「手ろくろ」、足で蹴って回転させる「蹴ろくろ」などがあります。
成形<ろくろ>

■有田の器ができるまで・4
●下絵付 
 鋳込み・ろくろ等の方法で成形がすんだものには、乾燥・素焼きの後「下絵付」の作業が施されます。下絵付とは釉をかけて焼成形仕上げをする前に絵付を行うことで、釉と素地の強い結びつきにより、絵がはがれたり変色したりすることがありません。筆や刷毛を使った手描きの他、特殊な太い筆で濃淡を描く「濃み」などの 表現方法があります。素地が水気を吸い込むために筆の滑りも悪く、経験と熟練が求められる作業です。
下絵付

■有田の器ができるまで・5
●釉掛け 
 釉掛けとは本焼成の前におこなわれる作業で、やきものを丈夫にし、水漏れしにくくするためのものです。釉の層は焼成によって薄いガラス質の皮膜となり、やきものの色や光沢、肌合いを表現豊かに変化させます。釉の多様な装飾効果は古くから注目を集め、職人たちによって技法の追求が試みられてきました。現代では薪窯の灰をとけ込ませた「灰釉」を筆頭に、木・葉の灰、鉱物を用いた技法等、さまざまな方法が編み出されています。
釉掛け

■有田の器ができるまで・6
●本焼成 
 本焼成には用途に合わせて、三つの焼き方があります。日用食器など均一性が求められるものには、高い発熱量で均一な焼き上がり可能な「ガス窯」が多く用いられており、釉の色を変化させる酸化焼成・還元焼成の空気調節の容易さからも、近年の主流となっています。その他、焼き上がりの風合いから作家作品の制作に用いられる伝統的な「薪窯」、主に上絵を焼くために用いられる「電気窯」などがあります。
本焼成

■有田の器ができるまで・7 
●上絵付
 上絵付とは、本焼成の後に絵や文様を手描きする作業です。下絵付の絵具が高温焼成に耐えて発色するコバルトや鉄絵に対し、上絵付の絵具では赤や緑、黄など色彩豊かな絵具を用いることができます。技法には筆で描くものの他に、流れやすい釉を使って色をかける「交趾」などがあります。上絵付がなされた器は、さらに上絵窯で焼成されます
上絵付

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